王朝のかさね色辞典
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王朝のかさね色辞典 基本情報
商品コード | 9784879406033 |
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著者 | 吉岡幸雄 |
出版社 | 紫紅社 |
税込価格 | 3,850円 |
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『王朝のかさね色辞典』について
『日本の色辞典』『源氏物語の色辞典』で日本の伝統色を再現してきた植物染の第一人者、吉岡幸雄氏 待望の第三弾。王朝の美・襲の色目 (かさねのいろめ) 240色を染め和紙で完全再現。
本書は江戸時代の色刷木版書「薄様色目」を復元する形で、和紙を植物で染め、王朝時代の華やかな襲 (かさね) の色彩を現代に甦らせたものです。加えて「源氏物語」を代表する王朝文学や万葉集などに登場する色の記述を取り上げ、当時の風俗、文化をわかりやすく説明し、現代の京都、奈良の風情にもかさねて味わうことができます。
*写真製版では和紙標本の色彩や風合いがでにくいため、ダイレクト製版をおこなっています。
本書の紹介動画
『王朝のかさね色辞典』序文より
かねてより「かさね色」を集成した書籍を出したいという想いがあったので、『薄様色目』を底本に、『かさねのいろめ』を参考にして、二百四十通りのかさね色をいずれも伝統的な植物染で再現したのである。
たとえば桜なら二十五種類もの説を披露している。これをもとに私なりの解釈も加えて、現代にも通じるかさね色の配色の妙を収載した。
その季節への憧憬の結晶のような「かさね色」は、現代に通じるもので、近代以降、さらにいえば高度経済成長以降、色彩が自由ふんだんに得られる現代において、自然への崇敬や自然との共生の心を見失いがちだった日本人への直言 (メッセージ) ではないかと思うのである。
- 春の色
- 梅の襲 / 椿の襲 / 土筆の襲 / 早蕨の襲 / 若草の襲 / 桃の襲 / 桜の襲 / 柳の襲 / 山吹の襲 / 躑躅の襲 / 牡丹の襲 / 藤の襲 / 若楓の襲 など
- 夏の色
- 菖蒲と杜若の襲 / 葵の襲 / 若苗と苗色の襲 / 若竹の襲 / 卯の花の襲 / 百合の襲 / 橘の襲 / 夕顔の襲 / 水色の襲 / 蝉の羽の襲 / 青紅葉の襲 など
- 秋の色
- 撫子の襲 / 萩の襲 / 女郎花の襲 / 藤袴の襲 / 尾花の襲 / 桔梗の襲 / 紫苑の襲 / 龍胆の襲 / 菊の襲 / 紅葉の襲 / 朽葉の襲 / 柑子の襲 / 胡蝶の襲 / 虫襖の襲 / 梶の襲 など
- 冬の色 通年の色
- 枯色と枯野の襲 / 氷と雪の襲 / 松の襲 / 鈍色の襲 / 蘇芳の襲 / 二藍の襲 / 葡萄の襲 / 檜皮の襲 / 今様の襲 / 脂燭色の襲 / 紫の襲 など
吉岡幸雄 (よしおか さちお)
染織史家・「染司よしおか」5代目当主
1946年、京都生まれ。1971年、早稲田大学第一文学部卒業後、美術図書出版の紫紅社を設立。1988年、生家「染司よしおか」五代目当主を継ぎ、化学染料を使わず、植物染料による日本の伝統色の再現に取り組む。奈良薬師寺「玄奘三蔵会大祭」での伎楽衣裳四十五領の復元、東大寺伎楽衣裳を制作など、日本古来の染色法により古代色を復元。国文学、国宝修復など幅広い分野への貢献が認められ、2009年、京都府文化賞功労賞受賞。2010年、第58回菊池寛賞受賞。2012年、NHK放送文化賞受賞。2019年9月30日、73歳で逝去。主な著書に『日本の色辞典』『源氏物語の色辞典』『王朝のかさね色辞典』など。
染色 | 福田伝士・染司よしおか |
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言語 | 日本語 |
装丁 | A5判/上製本 オールカラー |
ページ数 | 312ページ |
本のサイズ | 21.7 x 15.5 x 2.5cm / 0.67kg |
ISBN-13 | 9784879406033 |
お知らせ
2019.4.5 〜 2019.5.19
ロンドンの Japan House にて染司よしおか植物染作品が展示されました。
Living Colours: Kasane
かさねの森 染司よしおか