吉岡幸雄の色百話
男達の色彩
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吉岡幸雄の色百話 男達の色彩 基本情報
商品コード | 9784418204151 |
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著者 | 吉岡幸雄 |
出版社 | 世界文化社 |
税込価格 | 3,630円 |
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『吉岡幸雄の色百話 男達の色彩』について
2019年9月に急逝した、染織史家・染司よしおか5代目 吉岡幸雄氏の遺作ともいうべき、色に関する百話随想。時代と空間を超え、魅力的な色の歴史、文化を紐解く
豊富に図版を掲載、色の教養を知り、色の文化を眼で楽しめます。歴史の表舞台で、多彩な色を纏った男達の色彩を軸に、源氏物語から戦国武将の衣裳、祇園祭から世界の染色史まで、時代と空間を超え、魅力的な色の歴史、文化を語ります。
植物染料による日本の伝統色の復元といった業績はもちろんのこと、色と織りに魅せられ、世界を旅した吉岡幸雄氏の色の世界を、作品写真を通じて感じることができます。糸や織りへの深い造詣、歴史や文化の幅広い知識に裏打ちされたエッセイをぜひご堪能ください。
- 武将、大名の愛した色
上杉謙信の「濃紺と赤」 /信長の洒落/秀吉の「小袖脱ぎ」/家康の縹色と薄墨色/伊達のコチニール紫/美少年の辻が花染/齋藤実盛の萌黄/佐々木導誉の金襴/宣教師が見た赤紫/甲冑の色彩、褐色/武士のお洒落、「熨斗目」/上杉謙信の色彩は、万華鏡/透漆の艶色/金の瓦と桃/幻の「古九谷」の紫 - 高貴な禁色
聖徳太子の深紫/天子の色、黄櫨染/麴塵、神秘的な緑 - 神仏へ奉る彩色
お水取り、艶紅の椿/大仏の開眼縷/薬師寺の花会式/薬師寺の梔子/法隆寺、世界最古の印刷和紙/法隆寺の「四騎獅子狩文錦」/甍の彩り/「日の丸」の赤、「紅皿」の赤/神に捧げる純白/西行、柿渋の紙衣/蓮染「散華」/胡粉の白色美 - 平安朝の雅
色の中の色、藤色/光源氏の「桜の襲」/光源氏の鈍色/秋の襲/柳の色移ろい/雪氷の白色/結ぶ文化「総角」 - 京の彩り
祇園祭山鉾の彩り/乞巧奠の五色/東山の紅葉/土壁七彩/桂離宮の襖/尾形光琳の紺青/水中の「青花」/町絵師、友禅斎 - 江戸好みの粋
江戸の流行色、当世茶/「侘茶」の利休鼠/羽田の江戸櫓/助六の江戸紫/広重の描いた青花 - 糸と布、職人の技
績む麻、紡ぐ本綿/日本の絹、繭と座繰り糸/蝉の羽衣、芭蕉布/久米島紬の銀鼠/丹後の「藤布」/金箔、金糸/東海道土産、有松鳴海絞り/三井高利の松坂木綿/絹を超える海島綿 - 貴重なる染織品
赤い木のブラジル/古渡更紗の手鑑/備前岡山藩の能装束/素行、茜の更紗/伝説の野村正治郎の「誰が袖屏風」[前篇]/伝説の野村正治郎の「誰が袖屏風」[後篇] - 天然が育む色彩の神秘
憧れのラピスラズリ/琉球、福木の黄/「竹の葉山」の竹色/天蚕の淡緑/「たたら」製鉄の和鉄/明礬の恵み/タパ、桑科の不思議/月ケ瀬の白梅の実、烏梅 - 自然染の歳時記
吉岡憲法黒/松竹梅、紅花の新年/灰と灰汁/山藍/阿波藍の建染/胡桃と胡桃色/暖簾 日本の広告文化/実りの季節に - 僕の旅の色
美麗な、ペルーの食と染織/ボゴール植物園の蘇芳/男のウール/魅惑の曲線、ペイズリー文様/琥珀色への旅/琥珀色のモルト、古希の夢/ヴィクトリア&アルバート博物館「日本の色」収蔵/野蚕シルクの、私らしい服/今様「天竺木綿」の作務衣 - 染色家人生の色
アレクサンダー大王の帝王紫/父の貝紫探訪/希有な染師、福田伝士/染師、福田伝士と私の色彩感/西陣織の「紋師」の底力/水上勉先生、男の「色彩」/古渡りの裂のネクタイ/男の「お預け徳利」と盃/よみがえる日本の紫/吉岡幸雄の紫
*本書はJAL会員誌『AGORA(アゴラ)』の連載「男達の色彩」100回をまとめたものです。
吉岡幸雄 (よしおか さちお)
昭和21年、京都市生まれ。昭和46年、早稲田大学第一文学部卒業後、美術図書出版「紫紅社」を設立。昭和63年、生家「染司よしおか」五代目当主を継ぎ、化学染料を使わず、植物染料による日本の伝統色の再現に取り組む。奈良薬師寺「玄奘三蔵会大祭」での伎楽衣裳四十五領の復元、東大寺伎楽衣裳を制作など、日本古来の染色法により古代色を復元。平成21年、京都府文化賞功労賞受賞。平成22年、菊池寛賞受賞。平成24年、NHK放送文化賞受賞。令和元年9月30日、73歳で逝去。 主な著書に『日本の色辞典』『源氏物語の色辞典』『王朝のかさね色辞典』など。
装丁 | A5判 |
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ページ数 | 332ページ |
本のサイズ | 21.0 x 14.8cm |
ISBN-13 | 9784418204151 |