失われた色を求めて
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失われた色を求めて 基本情報
商品コード | 9784000222419 |
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著者 | 吉岡幸雄 |
出版社 | 岩波書店 |
税込価格 | 3,630円 |
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『失われた色を求めて』について
赤、青、黄、緑、橙、紫――古文書や染織遺品を通して解き明かされる、日本のまばゆい色彩世界。
鋭敏な色彩感覚に恵まれた眼と手を頼りに、国内はもとよりシルクロードからヨーロッパ大陸まで「失われた色を求めて」精力的に駆け回り、日本古来の色を現代に甦らせた植物染の第一人者、吉岡幸雄。色と染と織の世界を歯切れよい筆致で綴り、多くの読者を獲得した著者が遺した単行本未収録のエッセイでたどる、染と織の道。
- Ⅰ 失われた色を求めて
- 古儀に準じて
- 薬師寺玄奘会
- 奇跡の染織品が遺る正倉院
- 眼の記憶
- 何事も自然とともに
- Ⅱ 私の色見本
- 生命の色――赤
- 高貴な色――紫
- 親しみの色――藍
- 豊麗な色、魔力の色――黄・金
- 草木花の色――緑と襲の色目
- 渡来した鮮烈な色――蘇芳と臙脂
- 江戸時代の町人の色――茶・黒・白
- 近代の色、現代の色
- Ⅲ 染織史を歩く
- 卑弥呼の赤
- 絞
- 縞・格子
- 津軽こぎん
- 紬
- 近世日本におけるインド更紗の受容
- Ⅳ 染屋覚書
- 幼きころに見たもの
- 新年の彩 鮮烈な赤
- 清浄なる紙衣
- 春の芽吹き 春のかおり
- 桜の花に心よせるとき
- 初夏の頃 紫の季
- 小暑、大暑へとつづく深緑
- 秋の夜空に 七夕・乞巧奠の儀式
- 祭礼に彩りを添える 石清水祭の供花神饌
- 重陽の節句 秋色を探す
- 秋の季を想う 澄んだ紅葉の色
- 雪のかたち 氷の色
- あとがき 吉岡更紗
吉岡幸雄 (よしおか さちお)
染師・染織史家・「染司よしおか」5代目当主
1946年、京都市生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。編集・広告の仕事を経て、1988年に生家である「染司よしおか」を継ぐ。植物・天然染料による染色を専らとして、日本の伝統色と染織の歴史を研究。2002年、東大寺大仏開眼1250年慶賀法要にあたり管長の紫衣・糞掃衣・開眼の縷等を制作。2008年には成田空港第二ターミナル到着ロビーのアートディレクターを務める。2010年に菊池寛賞、2012年にNHK放送文化賞をそれぞれ受賞。2011年、吉岡幸雄と染司よしおかの情熱を追ったドキュメンタリー映画「紫」が完成(企画制作・株式会社ATMK)。2016年、英語のヴィクトリア&アルバート博物館に日本の色70色が永久保存される。2019年9月30日、73歳で逝去。主な著書に『日本の色辞典』『源氏物語の色辞典』『王朝のかさね色辞典』など。
装丁 | 四六 ・ 上製 ・ カバー |
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ページ数 | 282ページ |
本のサイズ | 18.8 x 12.9 x 2cm |
ISBN-13 | 9784000222419 |