明治・大正 詩集の装幀
中身を見る
明治・大正 詩集の装幀 基本情報
商品コード | 9784879406040 |
---|---|
著者 | 工藤早弓 |
出版社 | 紫紅社 |
税込価格 | 1,320円 |
在庫 | |
ご注文 | |
他の販売店 | |
シェア | Facebook で共有 Twitter で共有 |
お問合せ | 問い合わせフォームへ |
『明治・大正 詩集の装幀』について
言葉の美とともに、それを造り出した時代の精神の美が宿る。
近代詩は従来の日本文学にはなかったものである。万葉の長歌や歌謡など、長い形の詩歌はあったが、より深い思想や哲学など、複雑な精神性を自由にうたいあげる西洋詩の導入は、創造心に燃える明治・大正の人々に新鮮な驚きを与えた。自己表現としての詩集の造本は次第に工夫を凝らし、詩人と画家・版画家との交流を得て内容にふさわしい装幀を生み出した。本書では、明治・大正の貴重な初版詩集のコレクション (井田架蔵書) より、近代詩歌の歴史を辿りつつ、造本の美を探る。(オールカラーで美と意匠を探る紫紅社文庫シリーズ)
本書の紹介動画
「はじめに」より
古い本—それもオリジナルの初版を手にした時に思うことは多い。とりわけ詩集の初刷りは詩人自らが目を通しているのが普通だと思われる。活字の大きさ、組み工合、行間の空間、挿絵、表紙のクロス、紙の質、製本等など装幀 (そうてい) にも思い入れを込めて心配りをしているだろう。だからそんな本を手に取った時は、それが単にその奥附の時期に出版されたもの、というだけでなく、その本をまっさらの時に読んだ人々、さらにその後の年月に手にした人々のその時の感情—心の揺れやふるえをも手にしていることなのだと思う。
作家
湯浅半月、北村透谷、森鴎外、山田美妙、国木田独歩、三木天遊、島崎藤村、土井晩翠、与謝野晶子、与謝野鉄幹、石川啄木、岩野泡鳴、河井酔茗、前田林外、太田水穂、島木赤彦、窪田空穂、横瀬夜雨、尾上柴舟、幸田露伴、中谷無涯、伊良子清白、児玉花外、薄田泣菫、蒲原有明、平木白星、人見東明、筒井斉、三木露風、北原白秋、木下杢太郎、永井荷風、日夏耿之介、堀口大学、高村光太郎、加藤介春、福士幸次郎、萩原朔太郎、西条八十、室生犀星、野口米次郎、山村暮鳥、竹久夢二、西条八十、長谷川弘、宮沢賢治、高橋新吉、斉藤秀雄、萩原恭次郎、吉田一穂 他
作品集
新体詩抄、新体詩歌、纂評新体詩選、十二の石塚、半月集、蓬莱曲、玉匣両浦島、いさり火、青年新体詩集、新体詩歌集、叙情詩、若菜集、一葉舟、夏草、落梅集、天地有情、みだれ髪、毒草、天地玄黄、あこがれ、一握の砂、夕潮、霜じも、海堡技師、悲恋悲歌、泡鳴詩集、無弦弓、青海波、玉虫、夏花少女、花妻、つゆ草、山上湖上、青蘭集、まひる野、花守日記、金帆、心のあと出廬、すひかつら、孔雀船、湖畔の悲歌、風月万象、ゆく春、暮笛集、白羊宮、草わかば、独絃哀歌、春鳥集、海潮音、あやめ草、豊旗雲、釈迦、耶蘇の恋、夜の舞踏、東天紅、夏姫、廃園、幻の田園、邪宗門、思ひ出、白金之独楽、雪と花火、東京景物詩、わすれなぐさ、白金帖、食後の詩、木下杢太郎詩集、マンダラ、珊瑚集、転身の頌、黒衣聖母、咒文、失はれた宝玉、水の面に書きて、砂の枕、月光とピエロ、月下の一群、道程、獄中哀歌、太陽の子、月に吠える、青猫、氷島、猫町、愛の詩集、表象叙情詩、天の鍵、小夜曲、日本象徴詩集、砂金、二重国籍者の詩、春と修羅、ダダイスト新吉の詩、燕の書、蒼ざめた童貞狂、死刑宣告、海の聖母 他
装幀家
和田英、中村不折、藤島武二、一条成美、満谷国四郎、赤松麟作、結城素明、山下幽香、杉浦朝武、斎藤松洲、高村光太郎、坂本繁二郎、北原白秋、小絲源太郎、富本憲吉、長谷川潔、内藤鋠策、本間国雄、岡落葉、恩地孝四郎、萩原朔太郎、川上澄夫、山本鼎、野口柾夫、長谷川弘、亀山厳 他
- 近代詩歌の産声
- 新体詩抄
- 浪漫主義の高まり
- 島崎藤村 / 土井晩翠 / 与謝野鉄幹 / 岩野泡鳴 / 河井酔茗 / 伊良子清白
- 浪漫から象徴へ
- 薄田泣菫 / 蒲原有明 / 上田敏と『海潮音』
- 象徴主義の時代
- 三木露風 / 北原白秋 / 木下杢太郎 / 日夏耿之介 / 堀口大学 / 荻原朔太郎 / 室生犀星 / 宮沢賢治 / 高橋新吉
- 明治・大正詩集の装幀
本書は紫紅社編集「京都書院アーツコレクション」の新装版です。本書の内容は京都書院アーツコレクションの「明治・大正 詩集の装幀」と同じです。
言語 | 日本語 |
---|---|
装丁 | 文庫版 |
本のサイズ | 14.8 x 10.5cm |
ISBN-13 | 9784879406040 |
英名 | The Art of Japanese Book Covers: Late 19th and Early 20th Century |