生紙と紙糸
Kigami and Kami-ito
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生紙と紙糸 基本情報
商品コード | 9784879406262 |
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著者 | 軽野裕子 |
出版社 | 紫紅社 |
税込価格 | 3,300円 |
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『生紙と紙糸』について
世界的にみても珍しい伝統工芸染織の技、「生紙と紙糸」の製法を多くの写真を使い、日英バイリンガルで解説。
日本には豊かな染織の歴史と伝統があるが、その中でも興味をそそられるものの一つに和紙の糸で織った紙布がある。紙布は庶民の冬の暖かな衣類や仕事着として工夫されたものが始まりといわれているが、時を経て洗練された優雅な染織工芸として他の染織品と肩を並べるようになった。
紙布の注目すべき点は、その素材と手法にあり、素材である紙糸 (かみいと) は「生紙 (きがみ)」と呼ばれる手漉き和紙から独特な方法で作られるのである。著者はこの本で、紙漉職人による生紙の製紙法から、紙糸作りの準備、紙糸の撚り方、織りの準備段階までを、多くの写真を使って日英両語で丁寧に紹介している。
「生紙と紙糸」はこの分野では初めての二ヵ国語で書かれた本であり、世界的にみても珍しい伝統工芸染織の技法を保存しておきたい、という著者の熱意に満ちあふれている。
著者、軽野裕子は、糸紡ぎ、天然染料染め、織りに長年携わり、その技術を日本・カナダ両国で指導、講習してきた。奈良遷都1300年にあたる2010年には古都奈良で紙布のインスタレーションをおこなった。
軽野裕子氏の海外ワークショップ・講演の様子
- Part 1. 生紙
- 紙漉きの里―高志の生紙工房
- 手漉き紙の基礎知識
素材、流し漉き、紗漉き、紙の縦と横、枯れた紙、
古い紙と新しい紙、紙の大きさと重さ (厚み)
必要量、丁寧に漉かれた紙
- Part 2. 紙糸
- 紙糸作り
- 折りたたむ
- 切る
道具、準備、紙切り - 休める
道具 - 揉む
道具、準備、湿り具合の点検、揉み1、揉み2、
揉み3、揉み具合の点検、さばき、揉み4 - 糸積み
道具 - 撚る
道具、準備、糸車を使う場合の糸撚り、
ドロップ・スピンドルを使う場合の糸撚り - 撚り止め
道具、蒸す場合、煮る場合 - 綛上げ
- まとめ
- 紙糸作り
- 参考文献
- あとがき
軽野裕子 (かるの ひろこ)
糸紡ぎ、天然染料染め、織に長年携わり、その技術を日本、カナダ両国で指導、講習を行っている。奈良遷都 1300年にあたる 2010年には古都奈良で紙布のインスタレーションを行った。カナダ トロント在住。
言語 | 日本語・英語 |
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ページ数 | 88ページ |
ISBN-13 | 9784879406262 |
英名 | Kigami and Kami-ito: Japanese Handmade Paper and Paper Thread |