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鶴庵 茶事の追憶

鶴庵 茶事の追憶
商品コード 9784879405517
著者 岩崎博
出版社 紫紅社
税込価格 4,860円
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鶴庵 茶事の追憶について

昭和、平成の貴重な数寄茶事の記録

著者は、三十年来茶の湯に親しみ、とくに桃山創世記の茶の湯の造形とその志に魅せられ、自由な茶席を構えての歳月の中で多くの同好の数寄茶人との縁を得た。本書では、その出会いや体験が興味深く語られ、茶事の奥深さや楽しさが生き生きと伝わってくる。茶事案内から、茶事の風景、茶室、床の飾り、様々な茶道具、茶道具を包む古裂まで、高品質な写真も多数収録されている。(同著者による『古美術行脚 南蛮・シルクロードの旅』もあわせてどうぞ)

※スイス人茶道家として著名なフィリップ・ニーゼルさんこと「拙鶴庵 若翁」(せっかくあんじゃくおう)さんとの出会いや茶事に招かれた時の体験なども写真や間取り図入りで詳しく紹介されています。

拙鶴庵にて/フィリップ・ニーゼルさんこと拙鶴庵若翁さん
「丹波、拙鶴庵歳末茶事」より

『はじめに』より抜粋

開業して十年ほどたって医業の環境が落ち着くと、全力で情熱を燃やす対象が欲しくなり、いろいろ趣味探しをしたがみな途中止めだった。そのうち酒好き骨董好きの人たちが現れ、次第に仲間の酒間歓談の場に連なるようになった。昭和三十年代の後半である。ここからが始まりだが、なんとも長い年月飽きもせずよく続いたものである。

かつては周りにたくさんいて骨董の手ほどきをしてくださった年長のお師匠さんたちは気がつくとみないなくなり、昔のように夜ごと押しかけて手柄話のやりとりをする相手もない。周囲に師匠がいなくなってみれば、せめて志は高邁にと、茶の湯創生期の桃山時代に対象を置き、茶書を漁っては茶の湯学を独習し、利休本来の茶の湯にひたすら憧れたことによって知識欲も大いに満たされ、次第に我流な数寄 (すき) 茶人としての道が開けてきた。

そのうち京都を中心に新しい茶の湯仲間も現れ、若い新参として鍛えられる場が出来たが、ここでもやがて気づくと、その大先輩たちはもういなくなっていて、年下の人ばかりになっていた。

それにしても私にとって決定的な転機は、当地の先輩数寄者、桑田真三さんのすすめで、昭和四十五年に京都の宮大工、宮内棟梁に茶室「鶴庵」(かくあん) を造ってもらったことである。このことでたんなる「骨董趣味」が「茶の湯」へと変質し、対象が広がり、奥行きが深くなり、小間の茶室を持つことの重さをその後三十年、いやというほと教えられることになった。

やがて茶の湯ライターとして、骨董、美術誌からの寄稿注文がぼつぼつ入るようになり、現実の席を構えるだけでなく、目に見えぬ大数奇者、大茶人を正客 (しょうきゃく) に想定して、最良の席を組もうとあれこれ構想を練ることの楽しさも知った。

鶴庵 茶事の追憶 目次抜粋

  • 第一章 この道、同好の士
    • 同好の先輩たち
      • 細見古香庵 / 泰秀雄 / 坂東三津五郎 / 関西の同好諸先輩
    • 同好、数寄の交友
      • 徳力富吉郎 / 筒井紘一 / 有馬頼底 / 成田道泰 / 上田宗嗣 / 柳孝 / 木下幸一
    • さらなる同好の縁を
  • 第二章 茶事と仏教美術
    • 鶴庵での飾付け 平成三年
  • 第三章 持ち出し茶会
    • 三和、東林苑茶事 平成八年
      • 茶会の構想 / 初日の茶事 / 三笑軒、遠山席 / 双忘亭茶事
    • 重要文化財、永富家住宅の茶会 平成十一年
      • 席の構想と設営 / 拙鶴庵若翁さんをめぐって
  • 第四章 取材の茶事
    • 『松屋会記』による遠州茶事の再現 平成六年
      • 鎖の間を用いた最晩年の茶事 / 茶事再現
    • 鶴庵、初釜の茶事 平成四年
    • 初釜取材の顛末
  • 第五章 茶事、亭主の追憶
    • 尾道浄土寺茶会 昭和五十二年
    • 備後福山明王院茶会 昭和五十七年
    • 福山無憂会茶事 平成二年
    • 立石定夫先生追善茶会 平成八年
    • 鶴庵、盛夏の茶事 平成九年
    • 鶴庵、秋の茶事 平成十年
  • 第六章 茶事の客として
    • 坂東三津五郎、太閣忌茶事 昭和四十九年
    • 京都桐蔭席、七夕茶事 平成三年
    • 官休庵家元茶事 平成七年
    • 上田宗箇流家元茶事 平成九年
    • 鷹峰、妙秀堂朝茶事 平成九年
    • 丹波、拙鶴庵歳末茶事 平成十一年
  • 第七章 対談
    • 茶の湯と古裂 対談者 吉岡幸雄
    • 昔の数寄者、今の茶の湯 対談者 柳孝
  • 第八章 随想
    • 伊木三猿斎の茶室
    • お家元との別れ 上田宗源家元への追悼
      • 初めてお会いした頃 / 和風堂の復元 / 初釜のこと / 宗匠のお好み道具 / 茶の湯工芸展 / むすび
    • 吉兆さんの御所丸茶碗
    • 幻の色絵磁器「姫谷焼」
  • 結びに代えて 酒器礼賛

鶴庵 茶事の追憶詳細

言語 日本語
ページ数 308ページ
本のサイズ 21.8 x 15.8 x 2.5cm / 0.69kg
ISBN-10 4879405515
ISBN-13 9784879405517

岩崎博いわさき ひろし)著者略歴
1927年 (昭和2年) 生まれる。九州大学医学部卒業。講師、医学博士、山口日赤病院皮膚科泌尿器科部長を経て、1959年 (昭和34年)、福山市紅葉町に開業。日本皮膚科学会功労会員。ふくやま芸術文化振興財団理事、福山市文化財保護審議会委員、福山城博物館運営委員。

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