源氏物語の色辞典
吉岡 幸雄 著
源氏物語の色辞典「初音」より
「初音」の帖では前帖の衣配り(きぬくばり)の場面に引き続いて、新年の六条院の様子が描かれている。源氏と紫の上が暮らす春の庭には梅が咲き、室内でたく香とまがうばかりに匂いが満ちていて、まるで極楽浄土のようであると記されている。
正月ののどかな一日が終わりかけようとするころ、 源氏は、六条院に住まうほかの女君たちのところを訪ねる。
新年の挨拶のためだが、「衣配り」で贈った晴れ着をまとった女君たちの姿をみるためでもあった。
まず明石姫君を見舞い、それから東北の花散里の夏の御殿を訪ねて、西の対の玉鬘の邸へと移る。玉鬘も源氏から贈られた山吹の襲を着ており、その華やかで輝くような姿に、源氏は魅せられる。
つづきは、吉岡幸雄著『源氏物語の色辞典』にてどうぞ。
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『源氏物語の色辞典』「初音」の「玉鬘の衣裳」より、染司よしおかの植物染作品をデスクトップ壁紙にしました。
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